うちへ帰ろう
第二次世界大戦中、ホロコーストからなんとか逃れて生き延びた88歳の主人公、アブラハム。足を悪くし、家族に老人ホームに入れられそうになることを嫌がり、ひとり旅に出ることを決意。
目的地は、ホロコーストから逃れたとき、命を救ってくれた親友のもと。70年前に「新品のスーツを仕立てて君に贈る。」と交わした約束を、70年後に果たそうとします。
その過去から、ドイツとポーランドという言葉を口にしたくもないし、ドイツの地を踏みたくもありません。そんな彼がどうやって目的地へたどり着くのか。悪化する病状、街の常識についていけないアブラハム。彼は親友のもとへたどり着けるのか。そもそも親友はまだ生きているのか。
トラウマになった戦争体験。かたくなになってしまった老人の心を溶かす、人々との楽しい出会い。おじいちゃんが送るロードムービー。
温かい気持ちになりたい人におすすめの一作。
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