JOKER
バットマンシリーズに登場するヴィラン、JOKERを題材に描かれた映画。
道化師の仕事をしながら、認知症気味の母親を介護する主人公アーサー。かれは感情が高ぶると発作的に笑いだしてしまうという神経症を持っていた。
仕事中に暴力に会ったり、自分の出自があまりに悲劇的であったりと、観ているのもつらくなるような描写が続く。主人公に同情してしまうような描写と、不可解な言動が交互に登場するため、観客は恐怖を感じながら映画を眺めることになる。後半から物語は一気に進み始め、観客の恐怖は的中するどころかそれを超えるようなとびぬけた行動をどんどんと重ねていく。
度をしらない主人公の行動は恐怖そのものであり、映画全体が異彩な雰囲気を放っている。
狂気とはなにか、恐怖とはなにかを感じさせてくれる一作。
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