ノマドランド

アメリカを舞台に、定住できず、キャンピングカーやバンで移住生活を送る人々(ノマド)を描いた作品。ドキュメンタリーのような淡々とした描写ではなく、随所に監督の意図する”表現”が描かれるが、それでもそれはノマドのリアルに近い。

人間と、社会風刺、政治風刺、雄大な自然が、虚無の上に成り立っている、そんな作品である。

アメリカの壮大な荒野の景色に圧倒される人も多いと思われる。景色の美しさも特筆できる作品。「圧倒」という言葉が似合うこの映画。不思議な気持ちになる作品である。