蜂の旅人

１９９６年公開の映画。

よくある初老男性と少女の組み合わせに、ロードムービーを足し合わせたもの。男性の孤独と老いに、都合よく少女が寄り添ってくれるという、９０年代版なろう小説のようだと思ってしまったことは否めない。

小学校教師を辞めて、養蜂家の家業を注ぐことに決めた主人公は暖かい南を目指して旅を始めるのだが、そこへとある放浪少女がトラックへ乗り込み…というようなあらすじ。冒頭に女王蜂と雄蜂の関係性を描くナレーションが流れるが、それがそのまま映画のストーリーとなっている。

ロードムービーではあるが、情景描写に力を入れているわけではないので、どちらかというとロマンス映画としてみたほうが良い。