平成狸合戦ぽんぽこ

誰もが知るジブリ、高畑勲の監督作品である。ジブリの他作品と比べて絵が弱いイメージがあるため、知ってはいるが見たことがない人も多いと思われる作品。


時は平成初期。東京の人口増加に伴って住宅地の開発が急務となり、多摩地方に白羽の矢が立ったことで元々多摩に住んでいた狸たちが宅地造成に対して反旗を翻そうとする物語である。


反撃の方法は、狸一族に代々伝わる変身の術、「化学(ばけがく)」を用いた人間への欺きである。誰しもが化学を使えるわけではなく、狸たちは一生懸命に訓練をしたりする。元来陽気で能天気な狸たちが一致団結し人間に立ち向かっていく姿は、儚さと楽しさがない混ぜになったなんとも言えない様子である。


主題としてはかなり暗い部類になるのだが、あえて明るく描写しているためなんとか見ることができるし、子供達であれば楽しんでみることもできる。エンディングテーマも色使いも明るく、総合して作中に怨嗟は盛り込まれていないのだが、大人が見るとこれはもののけ姫以上にリアリティのある残酷さを感じる作品である。

映画を観たいとき

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