ペーパー・ムーン
1973年制作のアメリカ映画。
詐欺師の男性と、育ての親を失ったの少女のロードムービーである。
松本人志が松紳にて「これぞ映画だと思いますね」と語ったこともある映画。
聖書の詐欺販売で収入を得ていたモーゼは、よく知った女性の葬儀に出くわす。参列していた少女アディは彼女の娘であった。引き取り手がいなかった少女を仕方なく連れることにしたモーゼは、彼女を親戚の家に届ける旅に出る。
というお話。
この映画はジャンルとしてはコメディに分類される。ロードムービー特有の人生の儚さ、世界の広さを感じる描写はもちろんのこと、行く先々でのアディのみせる悪知恵の楽しさ。出会う人々の抱えるそれぞれの人生。全体から醸し出される温かみ。
ささやかな、あたたかな、広い世界での小さな確かなこと。
ロードムービー、ペーパームーンである。
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